2010年 09月 15日
小夜の中山 |
年たけてまた越ゆべしと思いきや
命なりけり小夜の中山
西行69歳の歌。
コレは高校時代に木原敏江の漫画で覚えた。
小夜の中山って、どこだべ?
と調べたら、日坂峠あたりなんですな。
この辺には夜鳴き石の言い伝えがあるそうな。
私が育った茨城の寺にも同様の話がある。
毎晩青白い顔をした女が水飴を買いにくる。
不審に思った店の主がある晩、跡をつけて行ったところ、生まれたばかりの赤ん坊がいて、その傍らに母親が行き倒れていた。
母親は赤ん坊を残して死にきれず、幽霊となって水飴を買い、育てていた…。
まるで、お能の世界ですな。
そんな話があるものだから、小さい時は怖くて、夜本堂に行くのも嫌だった。
それはともかく、西行のこの歌になぜ私は惹かれたのだろうと考える。
「さよのなかやま」
という響きがいい。
「命なりけり」というズバッとした言い方もいい。
もうひとつ西行の、非常に有名なこの歌も昔からいいなぁと憧れていた。
願わくは花のもとにて春死なん
そのきさらぎの望月の頃
寺に育ったせいなのか、死生観漂うものが多いような。
仏教もなーんも勉強せず来てしまったけれど…。
命なりけり小夜の中山
西行69歳の歌。
コレは高校時代に木原敏江の漫画で覚えた。
小夜の中山って、どこだべ?
と調べたら、日坂峠あたりなんですな。
私が育った茨城の寺にも同様の話がある。
毎晩青白い顔をした女が水飴を買いにくる。
不審に思った店の主がある晩、跡をつけて行ったところ、生まれたばかりの赤ん坊がいて、その傍らに母親が行き倒れていた。
母親は赤ん坊を残して死にきれず、幽霊となって水飴を買い、育てていた…。
まるで、お能の世界ですな。
そんな話があるものだから、小さい時は怖くて、夜本堂に行くのも嫌だった。
それはともかく、西行のこの歌になぜ私は惹かれたのだろうと考える。
「さよのなかやま」
という響きがいい。
「命なりけり」というズバッとした言い方もいい。
もうひとつ西行の、非常に有名なこの歌も昔からいいなぁと憧れていた。
願わくは花のもとにて春死なん
そのきさらぎの望月の頃
寺に育ったせいなのか、死生観漂うものが多いような。
仏教もなーんも勉強せず来てしまったけれど…。
by cs-nanri
| 2010-09-15 08:05
| ピピピッピッ!