2019年 11月 15日
河合隼雄『対話する生と死』恐怖について |
昨夜読んだ河合隼雄『対話する生と死』の中に収められた「恐怖とのつきあいかた」。
「笑い」についての考察があり、大体こんなことが書いてありました。
ちょっと客観視が入れば笑いが起こって、恐怖から離れられる。
恐怖場面に入っても、自分を対象化することができたら、それにやられてしまわない。
泣いたり、笑ったりを経験しながら、自分を対象化する能力を身につけてゆく。
無表情な人を怖く感じるのは、感情交流ができそうにないからかもしれません。 まぁ、笑ってばかりいる人も避けたいですが、ね。 自分を対象化する能力、これが現代人に必要です。
素直に「笑える」「泣ける」って、ある意味、すごい才能なのかもしれませんね。
恐怖のエネルギーをたくさん抱えている人と対面するとき、ヘタをすると分析家の方が、その恐怖に喰われてしまう。
なので、そういう人に会うときはできるだけ体調を整えるよう心がける。 また、そういう状態を鎮める力を持つ、芸術とかに力を借りるようにする。
私は分析家ではないので、そういう人に会ったら、なるべく早く離れることにしています。 最初からわかるわけではないけれど、徐々にセンサーが鋭くなってくるので、まずそういう人には近寄らないよう心がけます。
そういう人の何が怖いかって、実は相手より自分の中の凶悪な部分が目覚めてしまうことの方が怖い。 自分の中のあるそういうものに対して、通常は見ないようにしているけれど、体現している人に触発されて自覚してしまう。 この恐怖、バランスの取り方こそが大事、と河合センセは言ってる(と思う)。
今は昔のような分かりやすい恐怖が減ってしまった。 その分、内在する恐怖の押さえが効かなくなっている。
しかし、恐怖をなくしてしまってはダメなんです。 恐怖という心の動きが生み出すものがあるから、ですね。 と、いろんなことをグルグル考えながら、本を置きました。 明日の「ことば塾」でこの話もさせてもらおうと思ってます。
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by cs-nanri
| 2019-11-15 06:36
| 猫師匠たち