昨日の雨が上がって、今朝はかなり冷え込みましたが明るく晴れました。
悔いのないお別れはできたものの、かなしみは波のように押し寄せては引いてゆきます。
かなしみをとことん味わい尽くしなさい
モンちゃんがそう言っている氣がします。
ひとり暮らしの良さは泣きたいときに泣けること、この特権を使える倖せ。
そして、昨夜は少し控えめな玖磨ちゃんの雄叫び。
これまでずっと「迷惑かけちゃいけねぇだ」と耐えてきた玖磨ちゃんが今、解き放たれて本音を出している。
これが救いです。
モンちゃん、今日の厳しい冷えこみを味わずに済んで良かった。
やっぱり「さすがモン様!」。
私がこうして書くのは、モンちゃんからのミッションです。
リアル老猫専科、後からではなく今の心境を伝えること。
生涯保証でやってきた猫さんたちを看取るのは私のミッションです。
それを報告するのもミッションのうち。
公私の境界線はかなり曖昧ですが、ともかく正直に書き綴ろうと思います。
昨日、花組に安置していたモンちゃんのからだを母屋の道場に移しました。
フジモトが、
「母屋に移した方がいいですね」
と言ったとき、心のどこかで「まだそばに置いておきたい」という氣持ちが動いたのは事実です。
しかし、いずれ土に返さなくてはならないのです。
タイミングを逃してはいけない。
道場の円卓にモンちゃんを移してから、何度もお線香を上げにゆき、そのたびに艶やかな毛並みをなでました。
モンちゃん、キレイなモンちゃん。
結局、それで良かったのです。
あのまま花組にモンちゃんのなきがらがあったら、私は眠れなかったと思います。
その姿が目に入る都度、激しい感情の波に飲み込まれていたでしょう。
物事は必然
モンちゃんが亡くなる数日前に見たあの大きな虹。
見た瞬間、
「モンちゃん、もうすぐ逝っちゃうかも」
と思いました。
かなしくはなかった。
見事な大きな虹を渡るモンちゃん、すでにあちら側に渡った華ちゃん、福ちゃん、桃ちゃん、トンちゃん、ミョウコウさん。
みんな微笑んでいて、来迎図を見ているような氣持ちでした。
あんな虹をかけさせるなんて、さすがモンちゃん。
白洲正子が死にかけたとき、猛烈な桜吹雪の中を歩いた体験をしたそうです。
苦しくなんかなかったわよ、いい氣分だったわ。
桜吹雪の花道、なんて素敵。
モンちゃんもきっと華麗な花道だったと思います。
いいなぁ、いいなぁ、モンちゃん。
本日11/29(金)正午ごろ、モンちゃんのからだを猫楠舎の土にお還しします。
よかったら、私たちといっしょに「猫の森31訓」を唱えてください。
ありがとうございます。