2012年 01月 22日
宮沢賢治「毒もみのすきな署長さん」 |
河合隼雄と吉本ばななの対談本を読み進められず、
『ブッダの夢』河合隼雄×中沢新一の対談集に切り替える。
河合センセが行っていた箱庭療法の実例が12枚のカラー写真で紹介されている。
その物語性にも感動するが、河合センセのクライアントに対する接し方に心が震える。
こんな先生、今もおられるのだろうか?
人の尊厳を大切にされ、常に向上心をもち、まぁるく、まぁるく。
本文中、宮沢賢治の「毒もみのすきな署長さん」の話が出て来る。
実は宮沢賢治の作品、私には難解で、ずっと敬遠していた。
以下あくまで私の受け取り方だが、
賢治は科学と宗教を越えた、深いところにいて、それを表現しようとしていた
今朝、毒もみ…を読んでみた。
死刑直前の署長さんの言葉に、村民が感服するというくだり。
あぁ、この絶対的な矛盾。
気づいてしまうことの辛さ、苦しさ。
私はそれを見るのが嫌だったのかもしれない。
起きる直前、夢を見た。
幽霊が4.5人玄関(猫楠舎)に立っていて、車で送ってくれろと言う。
「あの幽霊たちをおくってやらないと」
と仲間に言うと、
「あんた、見えるのか?」
と驚かれる。
その人には、見えていたのだ。
彼らを見えるようになった私。
怖くはなかった。
死者の目を持つことは、これからの課題。
この世界は見えないもので満ちている。
見える世界と、見えない世界の真ん中で今日も生きる。
『ブッダの夢』河合隼雄×中沢新一の対談集に切り替える。
その物語性にも感動するが、河合センセのクライアントに対する接し方に心が震える。
こんな先生、今もおられるのだろうか?
人の尊厳を大切にされ、常に向上心をもち、まぁるく、まぁるく。
本文中、宮沢賢治の「毒もみのすきな署長さん」の話が出て来る。
実は宮沢賢治の作品、私には難解で、ずっと敬遠していた。
以下あくまで私の受け取り方だが、
賢治は科学と宗教を越えた、深いところにいて、それを表現しようとしていた
今朝、毒もみ…を読んでみた。
死刑直前の署長さんの言葉に、村民が感服するというくだり。
あぁ、この絶対的な矛盾。
気づいてしまうことの辛さ、苦しさ。
私はそれを見るのが嫌だったのかもしれない。
起きる直前、夢を見た。
幽霊が4.5人玄関(猫楠舎)に立っていて、車で送ってくれろと言う。
「あの幽霊たちをおくってやらないと」
と仲間に言うと、
「あんた、見えるのか?」
と驚かれる。
その人には、見えていたのだ。
彼らを見えるようになった私。
怖くはなかった。
死者の目を持つことは、これからの課題。
この世界は見えないもので満ちている。
見える世界と、見えない世界の真ん中で今日も生きる。
by cs-nanri
| 2012-01-22 08:12
| 本がなければ