2016年 11月 11日
神様になった桃太郎クン |
桃クンの旅立ちは急だったけれど、ホントに桃クンらしさにあふれていました。冬に備えて、ホットカーペットを敷き、おコタを買いました。
トーマと夜ちゃんは桃クンが大好きで、いつもそばにくっついています。 桃クン、実は3年前に旅立ったプーさんにとても甘えていたそうです。 でも、プーさん亡き後は桃クンがみんなを守っていたのですね。 この写真は旅立ちの前日のもの。
大好きな出窓に自力で上がって、美味しそうにお水を飲んでいます。 「ごはんは要りません」 月曜日からごはんは食べず、お水だけでしたが、からだが辛い様子はありませんでした。
この晩、桃クンは私の部屋にやって来て、一晩中お話をしました。 朝までずっと、なでなでさせてくれました。 「夜とトーマをお願いします」
「由利ママが、『こっちに来てもいいよ』って言ってます」 朝、もう後ろ足が立ちませんでしたが、見る度に瞬間移動的にいろんなところにいる桃クン。
最後の日、「くまホーム」の草むらにいる桃クンをフジモートが発見!
これまで「くまホーム」に降りたことがなかった桃クン。 福ちゃんが最期の日々、散歩を楽しんだように、自然に惹かれたのでしょうか。
母屋では個性心理學セミナーで、午後中笑い声が絶えませんでした。 桃クンにも私たちの笑い声が聞こえたことでしょう。
その夜、毎月和歌山からきている高山さんにお願いしました。 「ひっとするとこれから長丁場になりそうだから、今夜だけ桃クンといっしょに寝てくれるかな」
桃クンが食べなくなったとき、予定していたセミナーはキャンセルする覚悟をしていました。 桃クンに寄り添うのが私のミッションです。 「南里さん、起きてる? 桃クン、出発したみたい……」
深夜、高山さんの声に私はあまり驚きませんでした。
ホットカーペットの上で微笑んでいるような表情の桃クンは、すでに由利さんのもとに向かっていました。
桃クンらしい……。
「桃クン、夢枕に立ったんよ。
大きな木製の鳥かごのようなものの横を、 桃クンがしっぽをぴーんと上げて大きな光のほうに歩いていくん。 『桃クン』と呼んでも、振り返らずにズンズン元氣良く歩いて行ったんよ」 高山さんが話してくれました。
トーマと玖磨ちゃんが桃クンのそばにいたそうです。 翌日、高山さん、フジモート、私の3人でお墓を掘りました。
場所は福ちゃんの隣、ズズさんの真向かいです。 3人とも土だらけ、汗だらけになって、穴を掘ることに集注しました。 1メートルの深さにするのに1時間半くらいかかったでしょうか。
「早く、土に還してやりたいから」とフジモート。 3人で「猫の森31訓」と唱えてから、桃クンを土のベッドに横たえました。
由利さんのスエットに包まれた桃クンの懐にはプーさんのお骨を入れました。 プーさんのお骨のことは、朝、美砂さんから頼まれたのです。 プーさんと猫団子で眠っている桃クンの写真そっくりでした。
からだはなくなりましたが、桃クンの魂は今も生きています。 猫楠舎のあちらこちらに桃クンがいます。 私たちは桃クンの寛容さ、思いやり、お茶目さをちゃんと受け継ぎたいと思っています。 いっしょに泣いてくれたみなさん、ホンマにありがとう。
いま、桃クンは猫の神様になりました。 ですから、桃クンを思ったら、すぐに会えます。 素晴らしい関係の始まりです。
そのとき撮った写真、アゴにお水が付いていますね。
by cs-nanri
| 2016-11-11 09:19
| 猫師匠たち