2017年 12月 19日
東京滞在日記 恵比寿ルルティモ寄席2017 |
昨夜は『猫の學校2 老猫専科』校了のご褒美を編集の倉澤ねぇさんからいただきました。
ねぇさんはなんでもよくご存知なので、私は「えへへ」と甘えてご相伴に預かります。
で、通のねぇさんご贔屓の桃月庵白酒さんの落語を初体験させてもらいました。
私の落語歴はというと、小学生に上がったばかりのころ「寿限無」を覚えまして、
お風呂のなかでよく演じていました。
その後、安藤鶴雄の本に傾倒し、桂三木助の「芝浜」にあこがれ、
「将来は噺家のカミサンになる」
ことを夢見ました、ははは。
最初に買った落語のLPは桂枝雀。
「緊張と緩和」というフレーズ、今も耳に残っています。
20代は若手の噺家さんをたーくさん見ました。
三木助の「反対車」が大好きで、何度も聞きに行き、
所属事務所の準スタッフに近い扱いを受けるまでに。
やがてOLのかたわら『東京かわら版』の編集を手伝うようになってからは、
二つ目さんの会を企画したりするようになります。
30年前は寄席やホール以外で落語会をやるのはまだ珍しかったころです。
銀座の鰻やで開催していた『うならく』
噺家のマンションで開催していた『マンらく』、
いろいろな会に関わって、構成からパンフ作り、受付、二次会手配などなんでもやりました。
談志師匠のまわりをうろちょろさせてもらったのもこの頃です。
談志一門の噺家さんたちとのおつきあいで、夏は海水浴、冬はスキーとよく遊んでいました。
志の輔が二つ目から真打ちになったときのお披露目の会も覚えています。
私が色川武大先生のところでお世話になっていた頃、
四谷のそばやで志の輔の会があり、色川先生といっしょに聞きに行ったこともあります。
色川先生は落語も目利きでしたから、若手の噺もよく聞いておられました。
もっとも私が一番好きだったのは、志ん朝師匠でした。
所作の美しさ、漂う色気、品の良さ、落語の神様に愛されているお方。
師匠が亡くなってから、しばらく落語を絶ちました。
数年前から文珍さんで徐々に落語復帰し、
現在、ぽおさんを運転中はたいてい落語を聞いています。
さて、恵比寿ルルティモ寄席、ガーデンホールは初めての場所でした。
三遊亭兼好『紺谷高雄』★
春風亭一之輔『富久』★★★
桃月庵白酒『居残り左平次』★★★★
橘家文蔵『らくだ』(バスの時間が迫って聞けず、無念……)
終演22:15だったそうで、最後まで聞いてたら、今猫楠舎に帰っていません。
ねぇさんお薦めの白酒さんは文句なく巧いし、笑いのセンスがいい。
「めっけもんだね」
ねぇさんと顔を見合わせて、小さくガッツポーズしたのは一之輔。
「今度、また聞きに行きましょう」
東京は毎日どこかしらで落語会が開催されいます。
ぜひぜひ生の落語を聞いてみてください。
お氣に入りを見つけたら、しばらく通ってみてください。
彼らが成長していく様を見ているのはファンとしてとても嬉しいことです。
談志師匠がこのようなことをよく言ってました。
「生きる知恵はすべて落語にある」
笑う角には福来る。
自慢じゃないが、ねぇさんと私の笑い声は大きいのです。
「昨夜笑いの震源地は私たち」と言っても過言ではない、ワッハハハー。
by cs-nanri
| 2017-12-19 10:50
| 元気の素