2019年 08月 02日
『天気の子』を観てきました。 |
昨日、南紀ジストシネマ 9:30の回は10人くらい。
夏休みで、映画の日だから、混むかな、と思っていたので拍子抜けでしたが……。
圧倒的に映像が美しかった。
すごい、の一言。
エンドロールで見た製作スタッフの数も半端ない。
日本人スタッフだけじゃなく、いろんな国籍の方が関わっている。
そして、京都アニメーションで働いていた方々を思ったのは私だけではないと思います。
見知った代々木、新宿南口、歌舞伎町とった街ががリアルに再現されています。
今回、聖地巡礼となるのは、田端、代々木あたりかな。
ごちゃごちゃした、ちっともオシャレじゃない室内や、歌舞伎町の匂いが漂ってきそうな雑多な風景があって、空が生きてる。
この対比は秀逸。
あと、小栗旬の声が心地よかった。
軽みも兼ね備えたいい役者さんだわ〜。
猫が出てきます。
子猫からラストデブ猫になっていて、ニヤリ。
印象的だったのは、天氣についてお寺の和尚の言葉(正確ではありません)。
「記録的大雨」とか言うが、観測が始まったのはたかだか100年前くらいのことじゃろ。
寺の天井に描かれた龍神と国土の絵(うろ覚え)は『百鬼夜行抄』にもつながりました。
「江戸時代、東京は海だったのだから、元に戻ったってことよね」
そして、老婦人の場面に出てくるお彼岸の話は、日本人の死生観につながるので、この話は次回デスカフェで。
太古の昔から、干ばつ、洪水、大地震、大津波といった気象現象は起こっていたわけです。
今に始まったことじゃない。
天氣は、天の氣
この天氣にどれほど人は左右されることか。
そもそも天氣のもとで生かされいることを、現代の我々は知っているか。
雨が降り続けば、振り続く中で、わたしたちは生きていく。
雨を恨むのではなく、つかの間の晴れ間に感謝して生きる。
私なりにいろんなメッセージを受け取りました。
ツッコミどころはありますが、
「批判するなら作家になれ」
です。
by cs-nanri
| 2019-08-02 07:36
| 映画と舞台と美術館