2020年 09月 07日
なぜ「猿でもわかる日本神話」を始めたのか |
コロナの自粛生活が始まってすぐ開始したWebセミナーに「猿でもわかる日本神話」がある。
今月は7回目「神武東征 橿原宮」で、来月8回「ヤマトタケル 」で完結の予定。
しかし、なぜ今、日本神話なのか?
その理由が昨夜、内田樹の『街場の天皇論』を読んでいてわかった!
内田は韓国の知人から、「日本が羨ましい」と言われる。
「日本には天皇がいる。仮に総理大臣がどれほど不道徳な人物であっても、無能な人物であっても、天皇が体現している道徳的なインティグリティ(無欠性)は損なわれない。そういう存在であることによって、天皇は倫理の中心として社会安定に寄与している」
日本には天皇制がある!
このことである。
そうだった、私たちはコロナが始まる直前、あの御即位の礼を見て、
「日本にはこんな素晴らしい方々がおられるのだ。この方がおられる限り大丈夫だ」
と思った(少なくとも私はそう思った)。
コロナが暴き出した安倍政権の正体に暗澹たる氣持ちになったとき、天皇の存在が私たちを支えてくれているのではないか、無意識にそう思ったのだ、きっと。
だから、日本神話で天皇の成り立ちを知っておくこと。
そのタイミングが来ていると思ったのだ、きっと。
日本神話が生きている。
良くも悪くも生きている。
安倍政権の暴走を踏み留まらせることができる唯一の存在。
なぜなら、天皇は国民に真摯に寄り添っているから。
テレビや新聞の操作を受けない真の国民の願いを聴く姿勢でおられるから。
権力や金とは無関係なポジションにいて、この国の行末を案じておられる。
日本神話を紐解くことで、今の政治が見えてくる。
いやホントに昔から同じことを繰り返しているのだ。
日本という国はその都度、バランスをとるようになっている。
楽観的になり過ぎても、悲観的になり過ぎてもいけない。
己のニュートラルを見つけて、ひとまず心の平安を築く。
日本神話、歴史であり、物語であり、化学で医学で哲学で数学で心理学でもある。
総合的な智恵の宝庫、しかも面白い。
千駄ヶ谷で毎朝散歩していた明治神宮、そして蟻の熊野詣の熊野に居住する私。
白山神社、伊勢神宮、出雲大社、瀧原宮、熊野三山、ひとり旅で巡った場所。
きっとつながっているのだ。
縦糸と横糸を張り巡らせて、浮かび上がってくる紋様を宇宙視点で眺めて見たい。
11月からリスタートする「猿でもわかる日本神話」よかったら、お付き合いください。
by cs-nanri
| 2020-09-07 09:06