2020年 09月 20日
行定勲「GO」を観た翌朝、小学校に行ってみた |
Amazonプライムがあるから自粛生活も苦にならない、というのがあります。
逆上がりの練習したっけ。
映画では、朝礼台の上に寝転ぶ二人。 そのとき、流れ星。 すると、桜井・柴咲コウが 「ああ、やだ、流れ星見ちゃうなんて」 と言うんです。 「まさか、願い事なんか考えなかったよね。やだ、やだ、こんな時に流れ星なんて」 まぁ、確かに分からないでもない。
で、2度目の校庭シーンでは、二人が仲直りのキスをしようとする瞬間に雪が降ってくる。
「ああ、やだ、クリスマスイブに雪なんて」 またしても彼女が言う。
彼女は「いかにも」なシュチュエーションが嫌なんですね。 彼女の父親は「日本人は中国や朝鮮人と付き合っちゃダメだ」と言う。 ずっと、そうすり込まれてきた。 でも、彼女は在日の杉原に惹かれてしまう。 反対に彼の父親は、
「どこの国にするんだ? お前が自分で決めろ」 って言うんですよ。 杉原の親友が日本人高校生に殺されたとき、彼と昔つるんでいたヤツが
「あいつの仇うちをしようぜ」 と言うんですが、窪塚くんは、 「ジョンイル(殺された親友)はそんなことは望んじゃいない」 と一蹴するんですね。 杉原はボクサーの父親からボクシングを習っていて、喧嘩は滅法強いんですよ。
でも、敵討ちには使わない。 どうしようもない閉塞感の中で、杉原の家族はたくましく、真剣でかつ優しい。
だから魅力的。 ある意味「嫌われる勇氣」ですね。 「勇氣あるところに希望あり」
浦神小学校で「GO」を反芻した朝でした。
今月は「坂の上の雲」が観たくて、アマプラ内でNHKオンデマンドを申し込み、ついでに「プロフェッショナル」も視聴。
元木雅弘スペシャルが見応えあったわ〜。
そろそろNHKも飽きてきて、昨夜は不意に昔見た窪塚くん主演の「GO」を観たくなったわけです。
さすがアマプラ、ちゃんとあります。
「パッチギ」以前の作品だと思うんですが、在日朝鮮人・杉原(途中で在日韓国人になる)が主人公。
あの山本太郎も画面狭しとはっちゃけてます。
山崎努と大竹しのぶ演じる夫婦が最高。
こんな風通しがいい家族って、なかなかないんじゃないかな。
窪塚くんの杉原と恋人の桜井・柴咲コウが夜中の小学校に入り込むシーンが2回でてきます。
夜中の校庭は、映画やドラマでけっこう使われる舞台ですよね。
で、今朝、雨の中浦神小学校の校庭まで散歩に行ってみました。
実はここ、すでに廃校。
近々、小型ロケット発射見学の場所として再利用されるらしいですが、実際校庭に入ったのは初めて。
滑り台、鉄棒、ブランコ、砂場、定番の風景がありました。
by cs-nanri
| 2020-09-20 09:07
| 映画と舞台と美術館