2020年 12月 05日
ネトフリで「クイーンズ・ギャンビット」 |
ネットフリックスオリジナルドラマ「クイーンズ・ギャンビット」を観ている、実は2回目。
孤児の天才チェスプレイヤー、ベス・ハーモン。
母親に捨て駒にされ、施設でヤク中になり、養母の影響でアル中になる。 男だらけのチェス界にたったひとり切り込んでいくベス。 特にラストの回は感動的だ。
これを味わいたくて、最初から観る。 個人的には孤児院の仲間ジョリーンが好き。
彼女が用務員さんの葬式にベスを連れて行かなければ、地下室であの写真を見つけなければ、3000ドルを貸してやらなければ……。
どうして、私たちは天才に惹かれるのか。 このドラマにおいても 天才と狂氣は紙一重 というセリフが出てくる。 天才故に見えてしまうものがある。 全米トップのベニーが言う。 「彼女は僕と同じものが見えているんだ」 凡人には見えない世界、ああ、それはどんなふうものなのだろう。 このドラマはそれをある意味可視化して見せてくれる。
ああ、こんなんぢゃ到底敵わない。 だから、敗者はチェスプレイヤーを辞めていくわけだ。 高みに登ったものが見る世界、それは鳥の世界なのだろうか。
できないのに、チェスものが大好き。
チェスものの映画はほとんど見ていると思う。
で、「クイーンズ……」が見たくて、ネトフリ加入したのだ。
だから、何回も観る。
60分を7回、全く飽きない。
毎回「あ、そうか」と分かることが楽しい。
主人公のベスの瞳は猫の目のよう。
1960年代のファッション、インテリア、音楽もいい、いい、いい。
by cs-nanri
| 2020-12-05 10:14
| 映画と舞台と美術館