2021年 01月 24日
出雲と熊野 |
ちょっと寄り道で梅原武の『葬られた王朝 古代出雲の謎を解く』を興味深く読んだあと、コーネリアス・アウエハントの『鯰絵 民族的想像力の世界』に戻った。
さらに熊野と出雲は共通するものが多い。 だいたいイザナミの墓は出雲と熊野にある。 出雲には熊野大社がどーんと鎮座している。 出雲と大和、実に面白い。
出雲には過去2回一人旅をした。 その他に会社勤めをしていたころ、2年間に渡って1ヶ月おきに出雲地方を営業で回っていたので、土地勘がある。 なんだろう、この符合感。
この2冊のシンクロ感が半端ない。
アウエハントの広範囲にわたる資料整理術に感嘆しながら、梅原猛の率直さに素直に感動する。
出雲の国譲りに活躍した武甕槌(タケミカヅチ)を祀った鹿島神宮(茨城)と鯰絵。
鹿島神宮と香取神宮、この2社は「猫招きツァー」でも実際行ったところ。
あのころ、今くらい頭の整理ができていたら、もう少しましなガイドができたのになぁと後悔しても遅い。
おまけに梅原の本にはレヴィ=ストロースも登場してきたではないか。
おお〜、つながる、つながると嬉しくなる、これぞ芋づる式読書。
いましばらくは鯰絵を絡めてながら、日本神話の旅が続きそうだ。
by cs-nanri
| 2021-01-24 09:22
| 本がなければ