2021年 06月 24日
三島由紀夫と東大全共闘 |
新宿武蔵野館で見るはずだった作品。
見よう、見ようと思っていながら、ようやく観た。
三島由紀夫という人の学生たちに向かい合う姿勢に打たれる。
激昂する学生たち、あの熱情を持てたことは誇っていいのだろうな。
特に目を引くのが赤ん坊を抱いて三島に討論をしかける芥氏の存在。
水平の立場に身を置きながら、おそらくすでに三島の肚は決まっていたのだろう、彼らに対する愛情が感じられる。
それを感じとった学生たち、三島に敬意を抱き始める。
人と人が真剣に向かいあえば、たとえ意見の相違があっても尊重できるようになるのだな。
無知な私には、彼らの言葉の大半は難しすぎてついていけない。
真剣に学生に耳を傾け、真摯にそれに応える三島。
タバコに火をつけ合う芥と三島。
1000人の学生たちと三島の間に、不思議な連帯感が流れ出す。
わからないなりに感じたこと。
彼らのやりとりには偽りがない、このことである。
相手をやり込めよう、ではないのだ。
真摯に「なぜ?」と問い、「あなたの意見を聞かせてくれ」と言う。
とことん話し合おうとする情熱、残念ながらこれが、今ない。
365訓の言葉にある
言いたいことは言う、こころを込めて言う(こころは熱情に置き換えられる)
これだな。
結論は出なくても、話し合いを続けること。
その中でなにかが生まれる。
そんなことを思った。
オリンピックは中止できる、熊野から念じつつ、今日もお読みいただきありがとうございました。
複数参加の場合、下記の番号をお知らせくだされば月末まとめ払いできます。
10. 6/27(日)13:00~16:30 ご機嫌元氣365 6月の言葉
by cs-nanri
| 2021-06-24 08:43