2021年 09月 29日
「サバイバー」、日本にパク代行はいるか? |
韓国ドラマの「サバイバー」、見応えありました。
以前、アメリカ版でキーファー・サザーランドがやった大統領代理の役、チ・ジニがやると。
不器用だけど誠実、
頑固に信念を曲げない、
科学的データをもとに判断する、
「できない」ことに独自の判断を下す、
絶対嘘をつかない、
家族を大切にする、
チームといっしょに歩む、
ライバルを活かす、
と、書くといいことばかりのようですが、見ていてもどかしく感じることもあります。
テロによって、大統領含むほとんどの国会議員が亡くなり、たまたま前日に大臣職を解任され、現場にいなかったパクが大統領代行となる。
大統領選挙までの60日間、突如として韓国大統領となってしまったパクは次々と目の前で起こるアクシデントを乗り越えながら、仲間との結束を固め、真の大統領としての器に成長していく。
ずっと困った顔をしていくパク代行、いいオトコなんだから笑顔、笑顔、と声援したくなる。
なぜテロは起こったか?
テロの黒幕は誰か?
韓国の政治や警察組織など、知らないことばかりでしたが、見終わってなんとなく大枠は理解できたかも。
まぁ、それにしてもスマホ頻度が高いこと、高いこと。
そして、SNSに踊らされる状況、これじゃ全世界的なものでしょうかね。
この作品でのマスコミ描写は、政権寄りの日本よりずっとマシですが、それでも癒着は描かれています。
政治活動の仕方なども興味深く見ました。
で、黒幕のセリフが心に突き刺さります。
「国民はすぐに即効性のある政策を求める」
たしかに。
「愚かな民衆に裏切られ続けてきた」
そういう面、あるかも。
日本にも通じる部分がたくさんあって、考えさせられます。
で、日本で同じようなことが起こったとき、パク代行のような人材はいるかしら?と思った。
これ、重大な課題ですよね。
度量があって、優秀な人材はみんな海外に行ってやしないか?
そもそも一大局面において、全責任を背負う覚悟を持てる政治家はいるのか?
私たちはそういった政治家を育てているか?
by cs-nanri
| 2021-09-29 09:49
| 映画と舞台と美術館