2022年 12月 06日
歯医者の鞍替え |
先週、福岡市内の歯科医からの帰り道、
「なんかなぁ、なんかなぁ……」
とつぶやいていたんです。
2回通って、未だにクリーニングが終わらない。
毎回レントゲン写真を撮る(当然料金に加算される)、それを拒めない。
せっかくレントゲンもとったことだし、ちゃんと治療して元をとらなきゃ。
最初から、そう思わせる作戦か?
過剰な最新設備、いや、そんなとこまで見えなくていいから、やめてぇ~と叫びたいような映像をアップで360度回転させて見せつけられるんですよ。
あれ、拒否できないの?
「私は見なくてもいいです。治療する先生がちゃんと把握してくだされば」
が本音ですよ。
最新設備って高価だし、それを操作できるスタッフを雇って、給料払わなきゃらないない。
結局設備投資分を回収するには、クライアントにどんどん検査させるという流れになる。
ワタシはそれに組み込まれた(ねぎ背負った)カモじゃないか?
こう考えると、もう疑惑しかなくなっちゃう。
現実的に高速料金、ガソリン代、いやそれより往復約2時間という時間。
せっかく市内に出たんだから、と云って高い駐車料金払ってフラフラするだけならまだしも、人の多い店でそれなりの料金のランチとかもよくよく考えるとホントにアホらしい。
今後、年を重ねて運転できなくなったら?ということも考えると、これ以上期待したり投資するのはどうよ?と。
そう思わせる、すんごくひっかかった発言があったんです。
実はその歯科医院はあるヒトの紹介で行ったんですが、そのあるヒトから私のことを聞いたらしい。
2回目に行ったときに
「なんりさんてすごいんですね」
と云われた。
なにが?
と思うじゃないですか。
そしたら、
「猫の本、たくさん書いてて、いろんなことやってるのネットで見ました」
と続いたんです。
だから? だから、なんなのよ?
前回はなんとも思わなかったんでしょ?
本書いてるのが凄いんだったら、そんな人世の中に腐るほどいるでしょうが。
こころにもないこと云って、それでヨイショしたつもりになって客をつなぎとめようってか?
なんかですね、直感的に「卑しさ」を感じちゃったんです。
私が望んでるのは、歯のメンテナンスなんわけですよ。
そして、通うの大変だからなるべく最小回数で済ませてほしい、と初回にお願いしてるわけです。
「今日は検査だけです」と言われて、
「すぐにクリーニングしてもらえると思ってきたので、検査だけってのはちょっと困ります」
とハッキリ言ってる。
で、初回もサラーッとクリーニングしてもらった。
胡麻化された感ありありだったけど、まぁ、知り合いの紹介だから特別だったかも?なんていい氣にもなってた。
このへんの浅はかさ、恥。
「うちは初診の場合、クリーニングするまでに●●回通ってもらって、費用はこのくらい掛かります」
これをしっかり確かめないと、ダメだったのか?と自分をも責めましたよ。
でも、なんか違うよなぁ。
そうそう「すごいなぁ」発言に戻りますが、過去に何をしてたかなんて意味ある?
肩書や視覚とか、年収とか持ち家とか、性別とか容姿とかスタイルとか服装とか、歯を診てもらうのに関係したら怖いっすよ。
これって極論でしょうか?
案外、そうでもないと思うんですよ。
私はなんでもないショローとして糸島に移住してきて、こちらで名を上げようかと、バリバリ稼いでやろうとかいうことをまったく考えていない。
「たーくさんお友だちもほしい」、とも考えていない。
社会的なつきあいはこなすけれど、どこにも所属しない。
ただ、やりたいことをして、快適に暮らしたい。
だから、他人から「スゴイ」と思われる必要はない。
ましてや正面切って言われても返しようがない。
大したことしてないんだから。
それより、普段のやりとりのなかで
パン屋さんで「これ、おまけね」とか、ゴミ出しに行こうとしたら「遠くまで大変だから、ここに置いて行っていいよ」と声をかけられたりとか、道で行きかう子どもたちに「こんにちは」とあいさつしてもらえるほうが、ずっとずっと大切に思える。
「南里さん、昔こう言ってましたよ」
と言われても、
「そのときはそう思った。今は違う」
なんですよ。
過去バージョンで来られると、こっちが戸惑うこと多し、です。
会社も解散したし、はやくも、そういえば「猫の森」ってのがあったよな、くらいの感覚です。
過去なんてみんなゴミですから。
ニンゲン、変化するのが当たり前で、現状維持なんて死んでるようなもんですからね。
とまぁワタクシは思ってる。
話がどんどんそれまくりましたが、昨日吹っ切れて、例の歯科医院にキャンセルの連絡をしました。
「遠くて今後通い切れないので」
と云ったら、あっさり「ご連絡、ありがとうございました」で終わりでした。
すぐさま地元の歯科医院をネット検索し、直感で選んだ歯科でついにクリーニングしてもらいました。
車で10分、駐車場が広くて、院内も新しく最新設備もある。
まだ未知数ではありますが、やっとクリーニングできてホッとしました。
レントゲンの結果を見ながら今後の方向性、懸念される箇所の治療計画とその費用など、分かりやすく納得のいく内容でした。
今は祈る思いで、歯医者ジプシーにはなりたくないなぁと思っています。
歯のメンテ、私にできることはやる。
そういうとこは真面目なんですよ、これでも。
案外、いいクライアントだと思うんです。
結論からいうと、早めに損切りして正解だったと。
実際に思い煩うことがなくなったことが大きい。
わざわざ40分かけて運転して、「なんかなぁ」と思いながら帰ってくるのはよくありません。
ということで、すべて成功することはなく、むしろ失敗の連続であっても氣がついた時点で軌道修正する。
これに尽きます。
考えてるだけで行動に移さなきゃ、考えてるのが無駄になる。
ブリコルール南里としては、今後も「いかに自分が快適か」に焦点を当てながら日々を愉しみたいと思う所存であります。
by cs-nanri
| 2022-12-06 10:07
| ピピピッピッ!