2023年 01月 22日
賢治「眼にて云う」 |
以前のブログにも書き、「まぁるい虹」でも引用したのですが、宮沢賢治の『眼にて云う』にこんな言葉があります。
あなたの方から見たら
ずいぶん さんたんたるけしきでせうが、
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青空と
すきとほった風ばかりです
ときどき、この詩を思い出します。
猫さんが逝こうとするとき、こんな感じなのかな、って。
そして、私も逝くときは、おそらくひとの思惑とは違うところに足を踏み入れているように思うのです。
死に近づいたとき、だれしも同じになるわけではないでしょうが、こういうものの見方もあるのだと知っておくと、死の受け止め方が変わると思います。
そもそも死は忌むべきものでしょうか。
誕生を祝い、死を悼む
こういう考え方が当たり前になったのはいつからか。
生命の世界、いのちの循環においては、いうまでもなく死と誕生は結びついている。
上橋菜穂子さんが「女性の月経が禁忌とされた意味」を研究されていました。
本来、子を産むための準備として月経があるのに、なぜ?
女人禁制の場もまだまだ残されていますし、この辺は実に興味深いところ。
おっと、話が逸れました。
さて、糸島に来て3か月、6にゃんずの近況報告をば。
1.夏子 19歳
耳垢がたまりやすく、黒い耳垢に氣づいたら、コットンにバイオウィルクリアを含ませたもので、耳掃除。だいぶ白髪が増えました。毎晩8,9時間いっしょに寝ています。本を読んでいる真ん中に入り込んで邪魔をする。おばぁにゃんになっても可愛さは変わらずでございます。他猫に対する凄みのある一喝とのギャップがいい。
2.わこ 16歳
リビングのコーナー、座布団を乗せた椅子が定位置。台所の吊戸棚のうえにも乗るくらい、いまだ身のこなしは軽い。トーマとならんで、ごはんの催促をします。タオ相手に走り回ることも。病氣知らずも相変わらずで、こちらに来てからは毛玉ができていません。長毛の毛玉取り、冬の愉しみなんだけどな、ハハハ。
3.トーマ 16歳
この方、こちらの暮らしが合っているようで、猫楠では体調も不安定で痩せていたのが、俄然がっちりしてきました。スウェーデンハウスの特徴である高氣密・低湿度も関係しているかな。おじぃにゃんになっても甘ったれさん。昼夜を問わず、絶叫タイムがあり、びっくりするような大声で鳴く。「トーマたん」と声をかけると、とたんに鳴き声がかわいらしく変化するのがおもろい。声を出すのはいい運動です、
4.ちぃちぃ 14歳
この方はわこ同様、病氣知らずで、実に安定しとります。タオには氣のいいおじさんみたいに、ごはんを横取りされても怒らない。夏子のごはんを盗みにいくときはいたずらっ子の顔になってます。膝乗り、腰パン好きも変わらず。抱きごたえ抜群のみっちみっちボディ。ときおり、お外に行きたがります(出てもすぐに戻る)。
5.ヤムヤム 1歳
すっかり家猫になりました。ぬいぐるみのココピーの隣、玄関横の窓から外を見るのが好き。スリスリ、グイグイからだを押し付けて甘える。知らない人が来ると姿を消す。最近、知ってる人には少しずつ慣れてきた模様。タオの発情に付き合って、マウントするも、けっこうお疲れの様子。思いやりのある子です。
6.タオ 生後6,7か月
キッラキッラした瞳でなんにでも好奇心を持つお転婆ちゃん。なんとかしっぽは触れますが、まだ抱けません。私の手をたえず齧ろうとして狙っている。本をめくる手、お箸を持つ手、最近はキーボードを打つ手にも。タオがひっかきまわしてくれるおかげで、毎日の掃除が習慣化したのだと思います。順当にいけば、この方が私の最後の猫になるはず。20年後、コバンザメタオ子がどんな素敵な猫になっているか楽しみです。
by cs-nanri
| 2023-01-22 10:13
| 本がなければ