「アンナ」、「カーテンコール」 |
おはようございます。
今どきの韓ドラに疲れたショローがハマった作品、2本。
ひとつめは「アンナ」。
この作品、北欧ドラマの香りがするですよ。
韓ドラにハマる直前、北欧ドラマの時期があったのですが全体に低重音、モノクロな感じとでもいいましょうか。
しずーかに物語が展開して行く。
観る前は、ひとりの女性がひとつのウソをきっかけに悪女になっていく物語を想像していたんですが、違いました。
アンナは悪女にならない、他人にどう思われようと氣にしなくなるだけで。
ちょっと、過程が「嫌われ松子の一生」を彷彿させるものがある。
アンナはラストまで美しいけど。
主人公は感情表現がほとんどない。
これがドラマの奥行きになって、ずーーんと低音が響く感じ。
コレ、まったくのお節介ですが、ピンヒールで23階の階段を上るのは止めた方がいい。
よく韓ドラで、特に病院のお偉いさんの、それも現役の医師がピンヒール履いてるの見ると、
「あんなんで仕事できるわけないじゃん」
と思うわけです。
アンナでもピンヒールシーンがたくさん。
靴って、ある意味権力の象徴なのかも。
最近だと「シスターズ」で、高価なハイヒールが重要な小道具でしたもんね。
Amazonプライムビデオで視聴可能。
もう1本は「カーテンコール」。
余命3ヶ月を宣告されたホテルオーナーのおばぁちゃん。
このおばぁちゃんの願いを叶えるために雇われるのが売れない役者のカン・ハヌル。
北朝鮮から来た孫を演じて、おばぁちゃんの笑顔を引き出していく。
殺人も派手な愛憎もないので、こころ穏やかに観ていられる。
素直に「やっぱり誠実で情のある人がいいよね」と思うわ。
人の好い青年を演じさせたらカン・ハヌルなんだけど、本作ではさらに2役を見事に演じ分け、それはもう「あっ晴れ」な演技力でございます。
特に北朝鮮なまりがスゴイらしいんですが、あいにくワタシには分からず。
直前にハ・ジウォンさんの「チョコレート」(この作品も秀作)を見たばかりで、たまたま彼女の出演作を立て続けに見ることになったのですが、この方も達者ですよね。
ホント、毎度韓国俳優さんの層の厚さに脱帽するばかり。
家族とその歴史がテーマで、伏線をきれいに終息させています。
視聴率稼ぎの派手なドラマ作りとは一線を画した本作、ワタシはかなり好きです。
こちらもAmazonプライムビデオで視聴可能。
ちなみに是枝監督、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の「真実」とポスターの構成がよく似ていると思ったのはワタシだけ?
薄曇りの金曜日、今日は外注した家の外構工事が始まっています。
面倒くさい場所はアウトソーシングする。
これでいいのだ!
ではでは、皆様、今日もご機嫌元氣な1日を。