ようこそ、アカネスミレさん |
おはようございます。
昨日、アカネスミレさんを我が庭にお連れしました。
一昨日の散歩の際、道端のアカネスミレさんに出会いまして、
これは必然の出会いでは?
と閃いたのです。
ですが、無理やり引っこ抜いたら、悲鳴を上げそうに感じて思いとどまりました。
ここに咲いていらっしゃるのだから、また来ればいいんだわ。
家に帰ってからもアカネスミレさんのことが頭を離れません。
明日、シャベルと運搬用の容れ物を持って、お迎えに行こう。
お迎えするには居心地が良い場所を作らねば。
昨日の午前中、庭の草取りをし、鍬で土を掘り起こしました。
今、咲いていらっしゃる環境に近い方がいいわよね。
あれこれ考えながら、アカネスミレさんに想いを馳せます。
真鍋家のバイモユリさんはうまく根づいてくれました。
野生植物の引っ越しは初めてです。
お迎えの準備が整ったところで、お迎えにでかけました。
明るい日差しの日曜日、菜の花と大根の花が咲く川沿いを行きます。
空にはひばりと白い雲。
自然と、賢治の『おきなぐさ』を思い浮かべます。
あ、ここ、ここ。
昨日と変わらない様子で咲いていらっしゃいます。
あの、アカネスミレさん、うちに来てくださいませんか?
ええ、ええ、もう準備は済ませてきました。
さみしくないよう、ぜひお仲間とごいっしょに。
よろしいですか、引っ張りますよ。
はい、痛くないようにお連れしますので……。
ちょっとだけ、こちらの袋にお入りいただいて。
揺れないよう、できるだけ早く歩いて参ります、はい。
さようなら、さようなら。
お疲れさまでした、ようこそ我が庭に。
こちらの場所、いかがでしょう?
ええ、そうなんです、ここは砂が多いかもしれませんね。
なにか栄養剤が要りますでしょうか?
とはいえ野菜の切れ端や卵の殻とかですけど。
要りませんか、はい。
あ、前と並びが変わってしまったかもしれませんが、お許しください。
水をかけますね。
ではどうぞ、ゆっくりお休みください。
今朝、起きるとすぐ、アカネスミレさんたちに挨拶に行きました。
1晩我が庭で過ごしたみなさん、お元氣そうで、ホッとしました。
1株ごとに声をかけます。
おはようございます、おはようございます。
室内にいても、窓からアカネスミレさんの姿を確認しています。
あ、咲いてる、咲いてる。
かわいいなぁ、可憐だなぁ、うふふ。
洗濯物を干しながらアカネスミレ。
なっちゃんにも見せてあげようっと。
なんだかんだとそばに行っては様子を見る。
うざい、まるで『血脈』のシナに熱をあげている佐藤紅緑のようです。
いやはや、いやはや。
でもこころは満ち足りております、はい。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今週も好きなモノに囲まれて、口角上げて行きましょう。
今日もご機嫌元氣な1日を。