2023年 07月 14日
陰陽師安倍晴明と河合センセ |
おはようございます。
風の強い曇り空の糸島。
明日は博多追い山笠、氣がつけばあれから1年。
去年初めて山笠の熱氣に触れた小雨の早朝を思い出します。
明日も行こうと思えば行ける、むふふ。
祇園祭の季節ということで、夕べは『陰陽夜話』夢枕獏編集を読み返しました。
河合センセ、中沢新一さんと登場。
このお三方なら、話題は無限大。
バリ島の話から『源氏物語』の話まで、面白わかりやすく展開してくれるのでスイスイ読める。
なぜ、ワタシがいっときバリ島にはまったのか?
当時は1年に3回くらい行ってましたからね。
そーか、そうーいうことだったのか。
どうやら、バリの境界の薄さだったように思うんです。
善悪、生死が混然一体となっている場所での息のしやすさとでも言いましょうか。
あと、『源氏物語』ですよ。
一度も光源氏に魅力を感じなかったんですが、河合センセおっしゃるところの狂言回しと見ればわかる~。
世界最古のあの長編は紫式部の物語と見れば、ね、なーるほど。
光源氏が主人公じゃないんだわ、と。
陰陽師、どこに出てくるんだよ?って話ですが、ハハハ。
どっちかゆうと安倍晴明は謎の人物ですが、パートナーの源雅博は実在して記録もある。
この人物の天才的音楽センスが鬼や泥棒までをも丸め込む。
荒ぶるものを武力でなく鎮める。
この本読んでいて、宮沢賢治を思い浮かべました。
季節、方角、天体、音、動物、鉱物など自然界のありとあらゆるものに精通する。
そこから導きだされる法則性。
それらを物語にして伝える役目をミッションとした人。
by cs-nanri
| 2023-07-14 09:46
| 本がなければ