2023年 08月 26日
『別冊太陽 たましいに向き合う 河合隼雄』が届いた |
おはようございます。
なんと深遠な表紙でしょう。 見ているだけで胸が熱くなる。
その生涯を臨床心理療法士として、全力でクライアントに寄り添った河合隼雄。 なにもしない。 しかし、全身全霊でそばにいる。
ワタシは猫との付き合い方のほとんどを河合先生から學んでいます。 猫も他人もコントロールすることはできない。 ジブンですらできかねるのですから。 どうすればいいか?
その都度悩み、迷い、矛盾を抱えながら、たゆまず付き合っていく。 その過程でワタシと猫の関係性が変化していき、なんらかの道が見えてくる。 「こうすればうまくいく」なんてことはありません。 深刻にならず、真剣に猫にも、ひとにも向かい合う。
64ページ 人生に悩みや迷いがあるのが問題なのではなくて、 問題があるのにちゃんと 悩んだり迷ったりしないことが問題なんですね。 そういう悩みや迷いを持ちこたえる力を ぼくは「葛藤保持力」と言ってるんです。 それが今、すごく弱くなっていると思いますね。 葛藤に耐えられないんじゃなくて、 葛藤しない人が増えている。
9ぺージ 私という人間を知ろうとすることは、 私の周囲の人たちのことを 知ることになる。 私を知ることと 世界を知ることが まったくほとんど同じなのです。
珠玉の言葉と初めて見る多くの写真。十数年前に書いた隼雄マップ 描き直そうかな~
河合隼雄は今朝の魚ジャンプともつながっている。 ワタシが変わると違うものが見えてくるということだから。
従来のやり方を変えてみる。 これまでのジブンに執着しない。 すると、どんどん思いがけないことが起こり始めるように思います。
昨日、我が家にはモノトーンの絵しかないと書きましたが、コレがありました。 カラフルです、ハハハ。 榊原匡章の猫 ゆるんでますよね~。 ワタシもかくありたい。 ちなみに河合先生はピカソの絵がお好きだったそうで、ご自宅の2階に『夢』を飾っていたそう。
また、このところワタシは辻井伸行のピアノばかり聞いているが、佐渡裕氏が指揮した演奏がとても好き。 この佐渡裕氏が河合先生を敬愛されているのだ。 佐渡氏の夢を聞いた河合先生が感動して嗚咽したというエピソードがインパクト大。
どんどんつながって、どっかで「やっぱり河合センセとつながっていた」となるようにも妄想している。 そうそう、河合先生との対談も多かった遠藤周作は自身の人生を振り返って「よく生きた」という言葉を残している。 長く生きるではなく、「よく生きた」と言える人生にしたいもんです。 そのためには明日死んでもいいよう、己の納得いく生き方、これに尽きる。
そんなことを思った今朝でした。 今日もご機嫌元氣な1日にしましょう。
今朝は海でジャンプする魚をずいぶんな数見ました。
なぜか?
今朝の海の環境?
いつもと違うのはなに?
あ!
今朝は流木にずっと腰かけていたのでした。
歩かず、座ってぼーっと海を眺めていたのです。
これだろうな。
魚たちがこぞってジャンプする日なのではなく、ワタシが動かずにいたこと。
面白いようにぴょんぴょん、飛ぶ。
おそらく、これまでは歩いていたから見逃してしまっていた。
なにかをするのが習性になってなっている。
今、あえてなにもしないことを身につけたいワタシ。
昨日ネットでポチった本が届きました。
全著作とブックガイドを見ながら、河合隼雄が描いた地図をもう一度たどってみよう。
by cs-nanri
| 2023-08-26 09:10
| 本がなければ