2023年 08月 31日
天性のアジテーター鶴見俊輔に導かれる |
おはようございます。
とにかく鶴見俊輔の記憶力にほとほと感心してしまう。 このヒトは怪物だわ。 そして、河合センセはさすが話を聞く専門家だ。
ゲストの話を引き出し、その世界をグイングインと押し広げ、深く深く掘り下げ、ということをされている。 それを読んでいるワタシは、「あぁ、この本、読みたい~」と切望してしまうのだ。 現に、吉本隆明との鼎談を読み終わってすぐ図書館に吉本氏の『宮沢賢治』をリクエスト。 翌日、大庭みな子の『津田梅子』もリクエスト。 白洲正子の『かくれ里』を再読、といった具合。
河合センセは鶴見俊輔を、『「出会い」の不思議』の中で「天性のアジテーター」と評している。 たしかに! それまで漫画を読んでいなかった河合センセ、鶴見氏が見繕って送られた漫画作品にハマってしまう。 ちなみに河合センセが特に感心したのが、竹宮恵子、萩尾望都、大島弓子。
恐るべし鶴見俊輔、芋づる式読書の危険性高しなんである。 河合本を再読するだけでもかなりの時間がかかるのに、この上寄り道してたら生きてるうちに読み切れん。 って、逆を言えば、生涯至福の読書が約束されたようなもんですわね。 どう思う、トーマたん? 好きにすれば~(by 夏子)
今日で8月も終わり、今朝はやけにトンボが飛んでました。
雨が降って、涼しいような、蒸し暑いような、氣まぐれな天氣に翻弄された昨晩。
例によって、河合隼雄を読んでいました。
鶴見俊輔と河合センセがホストで、ゲストを招いての鼎談『時代を読む』。
豪華ゲスト陣、ワタシが本を読んだことのある方だけ上げてみます。
森敦、吉本隆明、関川夏生、桂文珍、大庭みな子、白洲正子、筒井康隆、大江健三郎、加藤周一。
海でジャンプする魚も多かった。
夏から秋へ、今日もこころおだやかに、ご機嫌元氣にありますよう。
by cs-nanri
| 2023-08-31 08:46
| 本がなければ