2023年 12月 02日
『生きることはすごいこと』河合隼雄・安野光雅 |
おはようございます。いろいろ考えたり、氣をつかったりしても結果はわからない。それなら好きにやらなければ損。失敗したら考える。失敗するまでは自分の好きなようにやる。
自分が好きなようにしないで努力ばかりしていると、げっそりしてしまう。考えて、努力して、氣をつかって、それで失敗したらもうあかん。だけど、好きなことをやっていた人間は「これまで好きなことをやってきたのだから、このへんで頑張ろう」となる。
昨日は白山神社の月並祭に参加し、大祓で氣持ち身を清めてきました。
強制される形式や儀礼的なことは嫌いですが、自らやりたいことはまた別です。
世間とは関係ないマイルールをつくる、これでいい。
まったく、まったくその通りだと思います。
もうひとつ。
人間というものは、自分がやるかやらないかは別問題として、そうあらねばならぬというような「いい人間像」というものを教養主義的に持っていて、それを人にも言うし、自分もある程度はそういうふうにする。
ワタシは、ヒトからこれをやられると、途端に逃げ出します。
「正義のヒト」は無意識にこれをやる。
ジブンひとりでやっててくださーい、と切に願う。
おまけに当人は無意識だから防ぎようがない。
さらにたいていが押しつけがましいから、困ったもんだ。
彼らの特徴は「正しい」ことしか言わないから、話が面白くない。
「テレビでいってた」というのも非常に多い。
あと、断定口調ね。
いったいなにを根拠に?と思うこと、しばしば。
もっとも今は、こういうヒトからずいぶんと離れたので、すこぶるこころおだやかであります。
とはいえ、不意打ちもある。
先日、散歩中に近所のおばあちゃんに声をかけられました。
「猫ちゃん、元氣?」
「はい」
「猫ちゃんはお外に行くの?」
「いえ、うちの猫たちは外に出さないんです」
「あら、かわいそうに、外で自由に遊びたいでしょうに」
「……」
年齢を重ねれば人間ができてくるというのは幻想だとは分かっていました。
けれど、まだこころのどこかに、「年配のヒトはそれなりに分別を持ってほしい」という願望があったなぁ、ワタシ、と思ったことでした。
おばあちゃん、黙っていればいいのに、ね。
まぁ、このお方はいろんな局面で口をすべらせていることでしょうな。
身から出た錆とでも言いましょうか。
くわばら、くわばら~。
もっとも注意しなければならんのがコレ。
オノレ自身がこういう類になっていやしないか、このことです。
さてさて、週末もご機嫌元氣に参りましょう。
by cs-nanri
| 2023-12-02 08:32
| 本がなければ