2024年 01月 06日
『なるほどの対話』河合隼雄・吉本ばなな |
おはようございます。
素敵な笑顔
2008年、50歳のワタシはめまぐるしい毎日を送っていました。 九州とのご縁はこのころからつながっていたことを発見。 blogマガジン……ご興味ある方はこれまでの抜粋記事をまとめて読めます。随時追加予定。
雨の朝は遅くまで寝ています。
タオとヤムヤムがワタシが寝ている布団の上を何度も行き来する。
こんなとき、ジィ様ズのちぃちぃとトーマはワタシといっしょに眠っています。
わこは夏子ほどではないのですが、孤高のオンナなのでひとりリビングにいる。
さて、夕べ寝床で河合先生とばななさんの対談を読んでいました。
互いに興味と敬意をもったやりとりに惹き込まれ、あとがきでばななさんが語ったエピソードに胸を突かれ……。
ちなみに新潮文庫の本書は、河合先生が亡くなる1年前に文庫化されている。
エピソードとはこのようなものです。
雨の日の対談を終えた河合先生は次の仕事があるらしく、あわててお帰りになられた。
傘をお忘れになっていたので、お送りすることに。
その傘には小さく「カワイ」と名前が書いてあったのだそうです。
それをばななさんはこう書いています。
「一人の人の人生がここにあるんだな」とその傘を見て私は強く感じ、胸がしめつけられた。
この対談場所は京都の再生した古民家で行われ、河合センセは
「こういう造りの家にいるとなつかしいし、くつろいで眠くなってきた」
とおしゃったそう。
でも、じゃあそこで三時間くらい寝ていくか、とはいかないスケジュールが切なかった。
きわめて柔らかい感性をお持ちのばななさんと、とびぬけた直観力の河合センセの対話は深くて濃い。
なんでこんな宝石のような対談をワタシは読み飛ばしていたんだろう、とオノレを恥じるばかりです。
ばななさんの作品も読み返してみなくては。
ではでは、週末もご機嫌元氣でありますよう。
by cs-nanri
| 2024-01-06 09:31
| 本がなければ