2024年 01月 07日
25年前の『キッチン』を読み返す必然 |
おはようございます。
天理大学120周年記念講演をまとめた『日本の精神性と宗教』を続けて読みました。 河合隼雄、山折哲雄、鎌田東二、橋本武人のお話で、また読むべき本を発見してしまう。 『千と千尋の神隠し』もまた観なくては~。
今、日本人だけでなく世界中の人たちがよりどころを模索中である、と。 いい塩梅に精神のバランスを取りながら、風土や神話に根差した独自の生き方を見つけていく必要性。 吉本ばななさんは『キッチン』のころから、死から生を見る視点を持っていたようです。 河合先生は彼女の視点、やわらかな感性と表現力に深い敬意を持っておられてのではないか。
河合先生の跡をたどる旅は行きつ戻りつ、まだまだ続くように思います。 『ゲド戦記』の作者ル=グゥインの母親シオドーラ・クローバーの『イシ』は最後のインディアンの生涯を描いた作品。児童書にもなっていて、ワタシにはこちらが適当と思いました。 中沢新一『野生の科学』も読みごたえありそうです。 すべて河合先生のお導き
昨夜から寒さが厳しくなってきました。 ショローは我慢や忍耐は禁物、ましてや修行なんか絶対せず、猫のように快適を求めて暮らします。 あ、今思い出したんですが「修行」の意味。つい最近、死にギリギリ近い瞬間にものすごい速度で濃密な感覚が来るらしく、それを再現するのが修行という解釈をなんかの本で読みました。 で、思いついたのは、修行するのはほとんどが男性だなと。 女性は出産などで極限状態を体験するので男性のような修行はいらんのだな、と思い至ったんですが、コレけっこう当たってるんじゃないかしら。
ともあれ無理せず、ご機嫌元氣でいることが唯一ワタシにできる社会貢献かと。 皆様もご機嫌元氣な日曜日を。
昨日、図書館で吉本ばなな『キッチン』を借りてきました。
出版された当時、30歳のワタシはまだ会社勤めをしていましたが、大ベストセラーとなった本書を確かに読んだはずでした。
なのにやっぱりぜーんぜん覚えてなかった、こんなお話でしたか。
『キッチン』には3つのお話があって、すべて死生観につながる内容でした。
「意味のある偶然」というか、この時期に本書を読んだ必然です。
キッチン、料理、植物……。
特に「ムーンライト・シャドー」という作品は神話的な雰囲氣をまとっていて、韓ドラのファンタジーのようでした。
あ、韓国のが方がこの作品に影響をうけたのかも、ですね。
by cs-nanri
| 2024-01-07 09:19
| 本がなければ